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2009年5 月29日 (金)

古代史取り組みのいきさつ

古代文明」(発行所:デアゴスティーニが平成19年2月に発刊されて読み始めたが、この頃から日本の古代史に関する記事にも多少、目を通すようになった。

最初のうちは、自分が技術屋のせいか年代測定方法などに目が向きがちであった。

7月頃だったと思うが「邪馬台国の会の第219回活動報告を目にした。 
安本美典氏は、「記紀に記載された古代天皇の寿命や即位時の年令、在位、年代に関して調べてみると、記の寿命と書記の寿命、在位との間には強い相関が見られる」という。このことから、古代の年代を明らかにすることが出来るはずと指摘されていた。それ以来、この報告記事の意味を、「記紀の連立方程式を解けと、自分なりに勝手に解釈した。

また、古代史に関する記事を読んで、不思議に思ったのは記紀の年代復元であった。多くの方々の復元年代に極めて大きな年代差がある。端的に言うなら、年代復元くらいのことがなぜ出来ないのか、歯がゆかった。
叙述や文言に対し鋭い分析ができる学者でも、一般に数字は苦手のようである。
それなら、浅学ではあっても「数字に自信があれば、記紀の年代復元も可能」と考え、数字のみ対象として年代復元に取り組み始めた。


古事記日本書紀を手に入れ、取り組み始めてから半年ほどがたちまちのうちに経ってしまった。何しろ予備知識もないのだから、遅々として進まない。

平成20年の初めに、日本書紀のニニギの降臨の暗号の解読ができ、全体が見え始めてきた。忘れないうちに記録しなければいけないと思うようにもなってきた 

平成20年4月に、ブログとして、「記紀の数字が語る古代史/田中真理志」を立ち上げ、各天皇の年代や在位とその根拠を順次発表してきた。現在、神武から継体までの年代と在位をほぼ解明できたと思っている。

記事も、いつのまにか120件を超えてしまった。日記のような書き方をしていたから、新しい発見があった場合に、未修正のまま残ったものや陳腐化したものが混在し、読み難くなってしまったようである。

ここに、新たなブログを立ち上げた。記事については、最新の情報に基づき見直しを行なった。

次に、これからの取り組みついて述べる。基本的には、従来考えてきたことと何ら変わらない。

  1. 多くの学者が記紀の年代復元に成功しなかったのは、歴史家として、記紀編纂の時代やその時代に生きた編者らを理解していないからである。「記紀の解読は、編者になり切れれば容易であろう。ただ、それが難しいだけである。
  2. 記紀の年代を創作した編者らの多くは、陰陽道・天文・暦などに精通し、当時の第一級のプロ集団であり、暗号や、数字を自在に操る能力を有する。数字に特化し挑戦するだけである。
  3. これからは、得られた情報を活用し、活きた古代史を明らかにしていきたい。 

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